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日本語から見る日本人の心性

 大学の専門は日本語科だった私は、日本語を勉強している間、さまざまな文型表現を身につけたが、その中で自分にとっては不思議だとか面白いとか思う点がいくつかある。これからそれらを紹介していきたいと思う。
 まだ初心者だった頃の話である。日本語の勉強意欲を高めるために、自分の好きな日本語のアニメやドラマを見てみようと先生から勧められた。そこで、アニメの中によく出てくる一つのセリフに引っかかった。それは「○○のことが好きだ。」というセリフである。他の同級生と話してみたら、やはり彼らもこの表現の不思議なところに気づいていた。どうして日本人は告白の時に、相手の呼称の後に「こと」を付けるのだろう。他の言語では、みな英語の「I love you」のように直接言ってしまうのに。やはり日本人は昔から、自分の意見をはっきり言うのを好まず、婉曲的な言い方をするほうが好ましいからであろう。また、盲目に相手に惚れ込むのではなく、相手にはちゃんと自分の気に入るところがあることを意味しているのではないかとも私は考えている。
 日本語の勉強において、自分はとても難しいと思うところが一つある。それは日本語の擬音語である。昔、擬音語を一々覚えるのは大変だった。漢字もないし、なんでこの発音はこの意味を表すのか、外国人にはさっぱり見当が付かなくて、大変悩まされた人は少なからずいるだろう。それに、一つの擬音語に複数の意味があり、頭の中で混乱せずに全部正しく記憶するのは不可能に近い。
 この間見た一つの面白い文である。「そん時や置いてく。さくさく置いてく。きりきり置いてく。」(ゲーム作品「ひぐらしのなく頃に」より)これは朝主人公と一緒に登校したいからいつも待っていてくれる女の子がもし朝寝坊して待ち合わせの時間に遅れたら主人公はどうするかについて言ったことである。二つの擬音語を連続して使って、口調は活発な感じがする。また、主人公のちょっとした意地悪さを生々しく表現している。
 擬音語は物事を形容するのによく用いられる。しかし、外国語の形容詞と副詞と違い、日本語の擬音語は○×○×のかたちをしていて、とても独特な音韻がある。日常の会話や作文の中で擬音語をうまく使えて初めて、日本語らしい日本語を身につけたと言えるだろう。